LEDテープライトのサイズや調光の仕様と便利な活用方法
LEDテープライトはテープ状に加工されたLEDライトで、商店のショーケースや陳列棚、飲食店、アミューズメント施設などで使用されています。そんなLEDテープライトの性質を理解すれば、工夫次第で利用シーンが広がります。
LEDテープライトはテープ状であることから厚さが薄く歪曲性に優れているため、従来の電球やLEDライトの設置が難しい場所でも設置ができるほか、柔軟性があるので棚や台などにフィットさせることが可能です。常時点灯させるほかにも点滅させたり、コントローラーから発光パターンを制御できるタイプもあり、用途に合わせて選ぶことができます。
フレキシブルに対応できるサイズ

LEDテープライトのサイズは標準的なもので5m程度ですが、それよりも距離が短い場所に設置したい時には余った部分をどうするのか迷ってしまうところです。
LEDテープライトには5cmごとにカットポイントと呼ばれている個所があり、ここなら機能を損なわずにカットすることができ、設置場所に合わせてフレキシブルに対応することができます。また、カットしたLEDテープライトはアタッチメントを使用して結合させることも可能です。
例えば既にカットしたものを別の場所で使用する際に長さが足りなかった場合に、アタッチメントで付け足して長いサイズのLEDテープライトとして使用したり、異なる色のLEDテープライトでツートンやグラデーションなどの演出をしたりすることもできます。ただし、アタッチメントは単色用とRGB用があり、これらを混合して連結ができないことに注意しなければなりません。
標準的なサイズが5mと聞くと利用シーンが限定的に感じてしまいがちですが、このようにカットができることから柔軟性が高いのも便利です。
明るさと調光はチップの仕様で決まる
LEDテープライトには小さなチップが搭載されており、その仕様によって明るさや調光が決まります。供給された電力によって動作し、インバーターを通じて光へと変換が行われますが、その強さや分量を決定付けるのがチップの役割です。
最も普及しているのが5050と呼ばれているチップで、他のチップよりも電力を効率的に強い光へと変換してくれるほか、安定性や耐久性も高くなるでしょう。また、LEDテープライトに内蔵されているLEDの間隔が狭いほど光量が強くなり、広いと光量が弱くなる傾向があるほか、電源アダプターから供給される電力には限りがあるため、チップの数が多くLEDの間隔が狭い場合にはLEDテープライト全体のサイズが短くなることがあります。
丁度良い明るさと光量を求めるなら、これらの仕様と長さを考慮する必要があります。一方、調光コントローラーを搭載しているモデルの場合は、長さと光量の関係を気にすることなくコントローラーから光量を自由に設定することが可能です。
できるだけ長く使いたい!気になる寿命
相応のコストをかけてLEDテープライトを設置したからには少しでも長く使い続けたいところですが、どんなものでもいつしか寿命を迎えて修理や交換が必要な時期がやってきます。
一般的にLEDはずっと点灯し続けたとしておおよそ4万時間で寿命になるとされており、1日に10時間使用したと仮定した場合の資産では10年間にわたり使い続けられる計算です。ただし、これはあくまでも製品仕様に基づいた机上の計算に過ぎず、実際には利用環境からの様々な影響を受けることが考えられます。
そんな中でもLEDテープライトを長持ちさせるための秘訣は、まずは高品質な製品を選ぶことが重要で、長時間電力を受けて点灯し続けられる耐久性がポイントです。これを見極める指標となるのが保証期間で、それが長期であるほどメーカーの自信がある製品だと言えるでしょう。
短いもので数ヶ月程度、長いものでは半年もの保証がある製品も存在しており、それなら安心して利用できます。さらに運用面も大切で、高温多湿を避けたり、連続的な点灯をできるだけ抑えたりすることも寿命を延ばすためには重要な要素です。
消費電力を考慮して導入する時代

月々の電気代が気になるだけではなく環境負荷への意識も高まっており、LEDテープライトを導入する際も消費電力を考量する時代となりました。出力が高ければ電気代が増加して大きな負担になるのはもちろんのこと、要求する電力が契約アンペア数をオーバーすればブレーカーが作動して電力供給がストップすれば業務に支障を来たすこともあります。
LEDテープライトの商品電力は前述した5050というタイプかつ300球のLEDが搭載されているケースで、おおよそ66ワットです。一方、3528というタイプの場合は光量が比較的低くなるものの消費電力を約3分の1まで抑えることができます。店舗などでLEDテープライトを利用する場合は照明以外にも多くの電子機器を利用することから、トータルで消費電力を考慮しなければなりません。
求めているデザインや光量と店内の演出、それに伴う消費電力、さらには月々支払いが必要になるランニングコストなどを総合的に勘案し、最適なモデルを選びたいところです。
柔らかな雰囲気を演出する間接照明としての活用が人気
そんなLEDテープライトの活用方法として人気なのが、室内や店内に柔らかな雰囲気を演出できる間接照明です。間接照明を行うには光が壁などに反射できる場所が必要であり、利用できるシーンが限定的でした。
LEDテープライトなら薄く折り曲げができ狭い場所にも設置できることから、これまでの電球なら導入を諦めていたケースでも光の演出が可能となったのです。LEDテープライトの裏面には粘着テープが貼付されており、壁や天井、テーブルの側面や裏側などに貼り付けるだけなので、誰でも気軽に施工ができるのも便利なところ。
これまでの採用事例では看板やバーカウンターのほか、階段や通路のほか、ショーケースの天井や側面に設置して新たな演出を加えることもありました。一般的な電球なら一度設置してしまえば交換するのも手間でしたが、RGBのLEDテープライトならコントローラーから色を変化することも可能で、その都度電球を変えることなく取扱商品や店内の雰囲気に合わせて光の演出を簡単に行うことができます。
バリエーションのあるカラーで好みの光に

かつてLEDライトの色は限られていましたが、後に青色発光ダイオードが開発されたことから使用できるカラーバリエーションが飛躍的に増えました。単色では標準的な白や黄に加えて、これまでは難しいとされていた青や緑も登場しました。複数を混合させることで、新たな色を作ることも可能です。
もちろんLEDテープライトでもこれらの色を網羅しており、豊富な種類の中から選ぶことができます。一方、コストはかかってしまうもののRGBのタイプならコントローラーから制御することで、単体であらゆる色を作り出すことが可能です。白の三原色と言われているレッドとグリーンとブルーを混合し、数値で光量を調節しながら好みの色を作っていきます。
LEDテープライトは柔軟に折り曲げが可能なので、簡単なものであればお店のロゴや取扱商品などを模した形にできるほか、さらに派手な光の演出で通りかかる人々を引き付ける訴求力を生み出します。点滅や点灯パターンを制御できる機種なら、可能な演出のバリエーションは工夫次第で無限に広がるでしょう。
LEDテープライトは薄型であることから柔軟に折り曲げが可能で、設置場所を選ばずに使用することができます。標準的な製品のサイズは5mですが、5cmごとにあるカットポイントからカットができるほか、アタッチメントで結合させることも可能です。
明るさは内蔵されているチップに依存しているのに加えて、コントローラーを搭載している機種なら光量や色を変化させることができて便利。LEDテープライトは様々な応用が可能なことから、店舗などを光で演出するために採用事例が増えています。